2014年7月7日月曜日

[GAS] CalendarApp、Calendarのパフォーマンス比較


GoogleカレンダーもGoogle Apps Scriptで操作できますが、
その方法には2通りあります。
CalendarAppとCalendarですが、ここにもパフォーマンスの差があります。

下図の様なカレンダーで指定期間内の3つのイベントを取得する処理を考えます。

まずはCalendarAppから。

function func01() {
  var start = new Date(2014, 7 - 1, 7, 0, 0, 0);
  var end = new Date(2014, 7 - 1, 11, 23, 59, 59);
  var calendar = CalendarApp.getCalendarById
                   ("ooerh9mbu1v5htghbnio67hetk@group.calendar.google.com");
  var events = calendar.getEvents(start, end);
  for (var i = 0; i < events.length; i++) {
    Logger.log(events[i].getTitle());
  }
}
実行時間はこんな感じ。
1.8秒くらい。
3件のイベントを取得するごときの処理にしては
時間がかかり過ぎかな、と思います。

次にCalendar。
function func02() {
  var start = new Date(2014, 7 - 1, 7, 0, 0, 0);
  var end = new Date(2014, 7 - 1, 11, 23, 59, 59);
  var calendar = Calendar.Events.list
                   ("ooerh9mbu1v5htghbnio67hetk@group.calendar.google.com", 
                   {timaMin: start.toISOString(), timeMax: end.toISOString()});
  var events = calendar.items;
  for (var i = 0; i < events.length; i++) {
    Logger.log(events[i].summary);
  }
}
こちらの実行時間は、
0.34秒。5倍くらい速いですね。
カレンダーの数や、イベントの数が増えれば当然その差は開いていきます。

ただし、Calendarを使用するには設定が2つ必要です。
1つ目は[リソース] > [Googleの拡張サービス] からCalendarAPIをONにすること。
2つ目は上図のダイアログからGoogleデベロッパーコンソールを開き、
Calendar APIをONにすること。

この2つの設定で使用可能となります。

制限がもう1点。

1日に10万リクエストまでしか使えません。
そのため、それなりの規模の業務でバンバン使う、ということになると
難しいかもしれません。

逆にそこそこの規模であれば有効だと思います。



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2014年7月4日金曜日

[GAS] Google Apps ScriptでjQueryを使う


Google Apps ScriptでもjQueryを使った画面制御を行うことができます。

下図の様な簡単な画面を作ります。
AのテキストボックスとBのテキストボックスに数字を入力して
「足し算」ボタンをクリックすると結果を表示する画面です。
※Javascriptだけで完結できる内容ですが、あえてGoogle Apps Scriptとの通信を発生させます。
Googleドライブからスクリプトを作成します。
そして最初に画面表示用のHTMLを作成します。

[ファイル] > [新規作成] > [HTMLファイル]とクリックしていきます。

内容はこんな感じ。

<script src="//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>
<script>
  // 画面初期表示
  $(function() {
    $('#btn').click(function(e) {
      // サーバ上のadd関数を呼び出し、成功した場合はonAddSuccess関数にコールバックする
      google.script.run.withSuccessHandler(onAddSuccess).add(this.parentNode);
    }); 
    function onAddSuccess(res) {
      $('#answer').text(res);
    }
  });
</script>
<form style="margin: 50px;">
  A<input type="text" name="a"/>
  B<input type="text" name="b"/>
  <input type="button" id="btn" value="足し算"/>
  <div id="answer"></div>
</form>

続いてGoogle Apps Scriptのコードは以下のとおり。
// 初期表示
function doGet() {
  return HtmlService.createHtmlOutputFromFile("index"); 
}
// 足し算の結果を返却する
function add(param) {
  var a = parseInt(param.a);
  var b = parseInt(param.b);
  var c = a + b;
  return a + " + " + b + " = " + c;
}

[公開] > [ウェブアプリケーションとして導入]から画面を表示します。
そしてAとBに何か数字を入力します。


そして、「足し算」ボタンをクリックすると・・・

正しくGoogle Apps ScriptとjQueryの連携ができました。
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2014年7月1日火曜日

[GAS] DriveApp、DocsListのパフォーマンス比較


DriveAppとDocsListはどちらもGoogleドライブ上のファイルを扱う事ができます。
似たような事ができますが、パフォーマンスに結構違いがあるようです。

まずはDriveAppでファイルの参照を取得する処理を300回繰り返してみます。
function func01() {
  for (var i = 0; i < 300; i++) {
    DriveApp.getFileById("0B_GnH793KcV7cDZMaHgzdmlXeUE");
  }
}
単純にファイルIDからファイルを取得するのみの処理です。

結果は
40秒ちょっとです。

続いてDocsListでファイルの参照を取得する処理を300回繰り返してみます。
function func02() {
  for (var i = 0; i < 300; i++) {
    DocsList.getFileById("0B_GnH793KcV7cDZMaHgzdmlXeUE");
  }
}
こちらも実行してみます。

結果は
152秒・・・圧倒的にDriveAppの方が速いです。
ファイル参照の取得のみの比較ですので確実ではありませんし、
Googleのサーバの混み具合によって前後があるかもしれませんが、
基本的にDriveAppの方が速い印象があります。

DocsListはExperimentalマークが付いていますので、
要件的にどちらを使っても良い場合は
今のところDriveAppを使った方が良さそうです。

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